君の望む死に方 - 竹下陽一の朝飯前
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2015年4月7日火曜日


こんにちは!

今日は曇りがち、雨がち、寒いがち。
ということで、タイトルもかなり暗いがち。

安心してください、「素敵な死に方」を提案するわけではないので。





小説のタイトルです。



先日の記事で、ミステリー好きであることを紹介させてもらいました。


ミステリーな生き方(← 記事リンク )



そこで、たまにはオススメのミステリー小説を紹介しようと思い、今回はこの本を選びました





石持浅海 「君の望む死に方」




【あらすじ】


余命六カ月―ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。

日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。


梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。


彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。









「殺したい」「殺されたい」の需要と供給の一致



推理小説とは事件発生と解決が描かれているものだが、これは“事件が起きるまで”を丁寧に描かれている作品である。

犯人、被害者、探偵、それぞれに共感部分が見えて非常に面白い。




梶間に「殺されたい男」 “日向”



もちろん、梶間には日向を殺す理由があるのだ。

日向は梶間に殺してもらうための“泊まりこみの社員研修”という舞台を一生懸命用意する。

研修中も梶間の殺意をわざと煽ったり、自分を殺させるための武器をチラつかせたり、自分を殺させるための罠みないなものを自分で用意したり、一生懸命頑張るわけだ。

健気に頑張る日向だが、甥のある一言であることにはっと気付かされる。


「9ヶ月後に結婚するんです。是非、お越しください」

最初は「いやいや、俺はこの研修中に死ぬし」と思っているのだが、「あれ?仮に今回殺されなかったとしても、余命6カ月だからどっちにしてもいけないじゃん!」

そこでやっと日向は、「死ぬ」ということに対して感情が動くのである。

「殺されたい」と思って極限状態のお膳立てに尽力しつつ、「自分の死」に対する認識を失っていたのだ。





日向を殺したい男 “梶間”



日向にいい感じに殺意を煽られて、犯行計画もだいたい決まったので「いざ、今夜!」と意気込んでいるときのこと。

犯行は研修の打ち上げが終わってからにしようと、思うのだがある1つの不安が彼の頭をよぎる。

(打ち上げでお酒飲んじゃったらどうしよう)

 
酔っぱらったら犯行できなくなるし、たしなむくらいに飲んだとしても頭がぼんやりしちゃう。
でも、全く飲まないってのもノリが悪いと思われるしなぁ。
1杯ならOK?3杯くらいまでOK?

一時考え込んでから、彼はふと思う。

これから人を殺そうというときに、酒を飲むかどうかなんて、くだらい悩みだ!、と。

梶間は、意を決して打ち上げに向かう。




どちらも日常的に起こる感情の錯覚



日向のように、「結果どうなるか」が頭でわかっているつもりでも“作業面”に一生懸命になってしまったら、それがかすんでしまう。

梶間のように、大きなことを成し遂げようというときに“ささいなこと”に頭を悩ませ立ち止まってしまう。




つらつらと書きましたがネタバレはしてません



大丈夫です。
物語の本質部分には触れてませんので!

気になった方は是非読んでもらえればと思います。




最後にソル電気社長の日向の言葉を紹介


研修をひと通り終えた後の日向の総評

「プレゼンの内容が、やや実務により過ぎているように感じられた。それぞれが担当している、個々の仕事を詳しく説明しようとしすぎだ。投資家は専門家じゃない。彼らが知りたいのは我が社の技術ではなく、技術力なのだ。そしてそれが市場に与える影響。君たちは成果ではなく、社会に対して何をなし得るかを説明をしなければならなかった。」




それでは今日も市場に影響を与えていきましょう!


今日は国分寺に行ってまいります。

ギリギリで雨が降らなければいいなぁ、なんて思いながら気持ちの良い1日を過ごしたいものです。

それでは、また明日!












blog : 竹下陽一の朝飯前

2 コメント:

  1. こんな曇天の日には、打って付けの小説ですね。俺は、キャプテン。楽しんでいるのに、また次の興味が・・・読むのが苦手なのですが、導かれて読むでしょう。

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    1. コメントありがとうございます。
      おれはキャプテン、読んでますね!笑
      読み終えたら、是非こちらも読んでみて下さい(^^)
      少し前にドラマ化もされていたみたいで、僕も気になっているのですが、なかなか観る勇気がないところです。
      ガッカリしちゃうとイヤなので。笑

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